EteRNA

Biotic Games


EteRNA:RNAで遊ぶ

(TECHGATEより。)



研究と教育
EteRNAは塩基対パターンを考えてRNAの二次元構造を予想しながら遊ぶゲームです。カーネギーメロン大学スタンフォード大学で開発されました。このゲームを通じて生命現象にもっとも重要な生物分子の一つであうRNAの構造パターンを発見することを目的としています。ゲームで遊んだ結果が現在用いられている自動構造決定アルゴリズムの改良につながる可能性があるからです。開発者たちは、同時に、科学者ではない人々が分子生物学を学ぶ絶好の機会となると信じています。

誰でも参加可能
このゲームはオンライン上で誰もが参加することができます。誰もが自分たちでオリジナルな構造を持ったRNAを設計し、その機能予想をフィードバックしてもらうこともできます。

Fold-itに続いて
このEteRNAはタンパク質を題材にした前作、Fold-itに続くものです。Fold-itではアマチュア参加者の回答が、科学者によって設計された最高のタンパク質の折り畳みアルゴリズムの一部を上回ることが証明されました。EteRNAのプレイヤーはRNAの単位分子であるアデニン、グアニン、ウラシル、シトシンの配置を工夫し、複雑な2次構造をくみ上げることになります。毎週、ベストなRNAのデザインがこのゲームのコミュニティによって決定され、そのRNAは実際にスタンフォード大学の科学者によって合成されるのです。

集合知
このゲームは分子生物学等を学んだことがない人でも簡単に扱えるようになっており、多くの人が参加できます。実際に前作のFold-itは、50,000以上の参加者を集めています。多くの人々が取り組むことがどれだけ研究成果に結び付くかはまだはっきりしないところがありますが、こうしたクラウドソース化により「集合知」を活用するという方法は問題解決のための新たな手法となるかもしれません。