バイオアートについて 雑感

BioArt


「バイオアート」「BioArt」と呼ばれるバイオアートはアートinバイオエンジニアリングのことだと思う。自然、生物(バイオ)を題材にした芸術は、当然、太古の昔からあった。むしろそれが芸術の主流だ。ミクロなバイオのアートも、レーウェンフックがスケッチをした17世紀に遡る。ナノレベル、生物分子のレベルのアートはワトソン、ガモフらのRNAイクラブ(RNA Tie Club)くらいまで遡ればいいだろうか。今、新たに「バイオアート」と呼ばれているものは、遺伝子工学、細胞組織工学で作った作品と、それに付随・関連した、ミクロなバイオのアートだ。このバイオアートは、倫理的、というより感情的と言った方がいいかもしれない、な問題はもちろんあるが、それよりも「バイオ」よりも「アート」を前面に出せるか、そうでなくても中途半端なバイオに留まらないようにすることができるか、が一番の課題だと思う。個人的にはDNA11の路線が好きだ。